これを読んで鬱になったら負け

164 名前:('A`)[] 投稿日:2012/02/05(日) 15:11:39.53 0 
自称独身貴族の俺
朝起きて自分でコーヒーを入れて飲む。
ゴミも自分で出す。
アパートを出ると隣の奥さんが旦那と手を繋いでゴミ出しをしていた。
俺はゴミ袋をもったまた少し距離をあけて歩くようにした。
電柱の前で「じゃあね、あなた。いってらっしゃい。」「いってくるよ」と朝の挨拶。
俺はそれを横目で睨みつけ一人分のゴミを出す。



駅のホームには隣のご主人がパリッと糊のきいたスーツに身を包んでたっていた。
俺は夕べ帰って面倒なのでそこら辺においておいたシワだらけのスーツなのでちょっと離れた場所にたつ。

職場についても誰ともほとんど会話はない。
ちょっとした空いた時間には少し離れた席にいる既婚の同僚が
「今年もう小学校なんですよ」「はやいねぇ」「もうね、俺に似て生意気で生意気で」と談笑している。
同僚の中で唯一独身の俺はその会話に入れずに心の中で「仕事しろ」と毒づいて仕事を続ける。

給湯室へお茶をいれにいくと、去年はいってきたK美とT子がお茶を飲んでいた。
「そういえばさー。○課の××さんって知ってる?」
「知ってる知ってる。根暗で気持ち悪い人だよね」
「そうそう。あの人さ、自分で独身貴族だって飲み会で言ってたらしいよwww」
「げええええwどう見ても結婚できないキモ男じゃんwwww」
「しかもK美のことちょっと気があるらしいしwww」
「うそwww絶対無理wwwあれなら××さんのほうが百倍ましww」
「××さんって結婚してるじゃんw」
「うーん。そうなんだよねー。いい男ってやっぱり先に結婚しちゃうよねw」

俺は黙って給湯室から離れた。
昼飯も一人で食う。
離れた席で××とk美やT子が談笑している。
「お前ら呪われろ」心の中で呟いた。

仕事が終わり家に帰っても真っ暗で誰もいない。
コンビニ弁当をレンジで温め発泡酒を開ける。
隣の部屋からはおいしそうな手料理の香りと、
夫婦の楽しそうな笑い声がする。
思わずテレビのボリュームをあげ不味い弁当を一気に食った。
そういえばここしばらく体重もかなり増えた。
生活習慣病がどうだといわれたが自炊は面倒だ。

ふと窓をみるとキレイな満月。
思わず窓をあけると隣の部屋の夫婦の会話が聞こえてきた
「うわー。キレイな満月」
「そういや付き合い始めたころのドライブでもこんな満月みたよな」
「そうそう。なつかしいね。あれからもう10年だよねー」
「10年かー。早いもんだ」
「んー?まだまだだよ。死ぬまで一緒にいるんだからね。
あと軽く50年は一緒にいさせてもらいますから。よろしくね。ちゅっ」

窓をしめてむなしさを埋めようとエロDVDをセットする。
一発抜いて風呂に入り、冷たい布団に包まる。

耳元で誰かの声が聞こえた
「お前、生きてる意味あんの?」
「誰にも必要とされてないじゃん」
「誰にも愛されてないじゃん」
「今お前が死んでも誰も困らないよ?」
「そんな人生意味あんの?」


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